第1回 60代で第1回 アメリカ西部グランドサークルへ|なぜこの旅を選んだのか
第1回 なぜこの旅にしたのか
人生には、「いつか行ってみたい」と思い続けている場所があります。
私たち夫婦にとって、その一つがアメリカ西部のグランドサークルでした。
2026年の夏、私たちは大学生の次男と3人で、10日間のロードトリップに出かけました。
実は、この旅は私がずっと行きたかった場所ではありません。
どちらかというと都会が好きな私とは対照的に、夫は以前から「一生に一度はグランドサークルを巡りたい」と言い続けていました。彼のバケットリスト(生きている間にやりたいことリスト)の一つだったのです。
決め手になったのは、次男の留学でした
私たち夫婦は、お互い比較的自由に旅行を楽しんでいます。
ゴルフ好きの夫はゴルフ旅行へ。
私は友人や、まだ一緒に旅行してくれる大学生の次男と海外へ。
そのため、今回も最初は「行ってきたら?」くらいに思っていました。
ところが、一つだけ特別なタイミングがありました。
一年弱の留学を終えた次男が、日本の大学へ戻るまで少し時間があったのです。
社会人になった長男とは長期旅行はなかなか難しくなりました。
でも大学生の次男と家族3人で旅行できるのは、もしかすると今回が最後かもしれない。
そう思うと、「今しかない」という気持ちになりました。
私にとっても、アメリカ西部には少しだけ思い出がありました
実は私も、結婚前にニューヨーク大学へ留学していました。
帰国前、友人から
「アメリカに来たなら、一度は国立公園へ行かないともったいないよ。」
と言われ、ロサンゼルスに住む友人を訪ねた後、Gray Lineのバスツアーでヨセミテ国立公園へ行ったことがあります。
一泊二日の短い旅でしたが、その雄大な景色は今でも記憶に残っています。
一方、夫はアメリカには何度か行ったことがあるものの、国立公園を訪れる機会は一度もありませんでした。
気がつけば、旅行会社より細かく準備していました
今回はオプショナルツアーではなく、完全な個人旅行にしました。
夫と私はマイルで航空券を確保し、次男の航空券だけ購入。
ホテル、レンタカー、ラスベガスのショー、アンテロープキャニオンのツアー、eSIM、海外旅行保険まで、一つずつ自分で予約しました。
「夫が行きたいと言い出した旅なのに、結局ほとんど私が準備している。」
そんなことを思いながら(笑)、今回も頼りになったのがChatGPTでした。
旅程の相談からホテル選び、ルート、ショー、現地でのレストランまで、一緒に計画を立てながら準備を進めました。
行ってみて分かったこと
大きなトラブルはありませんでした。
でも、小さなハプニングや予想外の出来事は数え切れないほどありました。
振り返ると、「よくこのルートを回ったな」と思うくらい盛りだくさんの旅でした。
それでも、グランドキャニオン、セドナ、モニュメントバレー、アンテロープキャニオン…。
アメリカ西部の壮大な自然は、これまで見てきた景色とはまったく違いました。
不思議なことに、初めて訪れた場所なのに、どこか心が落ち着く。
「一生に一度でいい」と思っていたのに、今では別の国立公園にも行ってみたいと思っています。
画面では伝わらないもの
最近はYouTubeやSNSで、世界中の景色を見ることができます。
「もう行かなくても十分楽しめる。」
そう感じる人もいるかもしれません。
でも私は、芸術と自然だけは、画面では伝わらないものがあると思っています。
風の音、空気の匂い、岩肌の質感、そして自分がその場所に立っているという感覚。
それは実際に行ってみなければ分からない体験でした。
次回予告
次回は、この10日間の旅をどのように計画したのか。
航空券、マイル、ホテル、レンタカー、eSIM、持ち物など、準備編をご紹介したいと思います。
