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第3回 ラスベガス到着|旅は出発前から始まっていた

第1回では、この旅を選んだ理由を。

第2回では、自由旅行をどのように計画したのかをご紹介しました。

そして今回は、いよいよ出発の日です。

旅は現地に着いてから始まるものだと思っていましたが、振り返ってみると、実は最初のハプニングはラスベガスに着く前から始まっていました。

いよいよ出発

7月のある土曜日、私たちはいよいよアメリカ西部への旅に出発しました。

これまで空港まではNearMeの送迎サービスを利用することが多かったのですが、夏休みシーズンということもあり料金がかなり高くなっていました。

今回は成田エクスプレスを利用して成田空港へ向かいました。

サンフランシスコまでのフライトは長時間ですが、私は少し前にニューヨーク便やパリ便を経験していたこともあり、不思議と以前ほど長く感じませんでした。

人間、慣れるものですね。

そしてエコノミークラスでは、隣が家族というだけで気持ちがずいぶん楽になります。

最初の試練はサンフランシスコ乗り継ぎ

順調なスタートと思っていた旅ですが、最初の試練はサンフランシスコでした。

ラスベガスへの直行便は少なく、多くの場合はサンフランシスコかロサンゼルスで乗り継ぎます。

成田へ向かう電車の中でも、夫は

「乗り継ぎ時間が短すぎるんじゃない?」

と何度も心配していました。

私は、

「United Airlinesが販売している乗り継ぎだから大丈夫でしょう。」

とのんきに構えていました。

ところが空港で、

「サンフランシスコでは一度荷物を受け取り、入国審査を済ませてから国内線へ乗り継ぎます。」

と聞き、一気に不安になります。

客室乗務員の一言で気持ちが楽になった

飛行機は予定どおりサンフランシスコに到着しました。

乗り継ぎ時間が限られていたので、入国審査場までは軽く走るように向かいましたが、到着してみると、そこには予想以上の長蛇の列ができていました。

「これは本当に間に合わないかもしれない……。」

そんな不安な気持ちで列に並んでいると、偶然、先ほどまで乗っていたUnited Airlinesの客室乗務員の方を見かけました。

思い切って相談すると、

「ラスベガス行きは便数も多いですし、間に合わなければ無料で次の便に振り替えられますよ。」

と笑顔で教えてくださいました。

その一言だけで、肩の力がすっと抜けました。

結局、予定していた便には間に合いませんでしたが、「大丈夫」と思えたことで、焦ることなく入国審査を受けることができました。

後ろに並んでいた日本人の方からも、

「今日はいつもより列が長いですね。」

と声をかけていただき、私たちだけではなかったのだと少し安心したのを覚えています。

TSAにスーツケースを開けられる

入国審査を終え、ターンテーブルへ向かうと、また新たなトラブルが待っていました。

夫のスーツケースが、服をはみ出したまま流れてきたのです。

アメリカではTSA(運輸保安局)が必要に応じて荷物を開けて検査することがあります。

知識としては知っていましたが、まさか自分たちの荷物が対象になるとは思ってもいませんでした。

開けられた理由は分かりませんが、後から思い返すと、夫が瓶詰めの食品をスーツケースに入れていたことが原因だったのかもしれません。

「そんなもの持ってきてたの?」

私はまったく知らなかったので、思わず苦笑い。TSAの係員も気になったのかもしれません。

どうやら検査後にファスナーがずれてしまい、閉まらなくなったようです。

United Airlinesのスタッフの方が、

「これは航空会社ではなくTSAの検査です。」

と説明しながらカートを用意してくださり、

「乗り継ぎカウンターでガムテープを借りられますよ。」

と教えてくださいました。

ガムテープで応急処置

乗り継ぎカウンターでガムテープを借り、スーツケースをぐるぐる巻きにして応急処置。

ちなみに驚いたのは、そのガムテープ。

ハサミがなくてもペン先ですこっと切れるタイプで、「なるほど」と妙なところで感心してしまいました。

やっとラスベガスへ

ようやくラスベガスに到着。

Lyftを利用してホテルへ向かいました。

今回宿泊したのはフラミンゴホテルです。

口コミではチェックインが大混雑すると書かれていたため、事前チェックインまで済ませていました。

ところが実際には待ち時間ゼロ。

逆にチェックアウトの時間帯には長蛇の列ができていて、曜日や時間帯でかなり違うようでした。

ラスベガスのホテルで驚いたこと

部屋は十分な広さがあり、窓からはベラージオの噴水も見えました。

これは本当に大満足でした。

一方で驚いたのは、「何でも追加料金」という文化です。

冷蔵庫はあるものの、無料の飲料水はありません。

水はフロアの自動販売機で購入できます。

氷は無料で利用できましたが、コーヒーメーカーもポットもありません。

「コーヒーが飲みたければ、ホテル内のお店で買ってください」ということなのでしょう。

ちなみに、今回の旅行で私が一番がっかりしたことの一つが、この点でした。

アメリカのホテルでは、カプセル式のコーヒーメーカー(紅茶用カプセルがあるホテルもありました)はあっても、日本のホテルのような電気ポットはほとんどありません。

これは旅行者には意外と不便です。

日本から持参したドリップコーヒーは飲めませんし、お湯を注ぐだけで食べられる味噌汁やカップスープにも使えません。

私はコーヒーメーカーに何度もお湯だけを通し、ようやく透明なお湯にしてから味噌汁を作っていましたが、正直かなり手間でした。

これからアメリカへ旅行される方で、コーヒーやインスタント食品を持参される予定の方は、この点を覚えておくと役立つかもしれません。

初日の夜はワールドカップ観戦

この日はワールドカップ準々決勝。

事前に調べたスポーツバーへ向かいました。

ところが、

「一人60ドル、飲み放題。現金のみ。」

とのこと。

アメリカではほとんどキャッシュレスだったため、現金をほとんど持っていませんでした。

そこで思い出したのがWiseデビットカードです。

近くのATMで現金を引き出したところ……

なんと手数料は20ドル。

後で調べると、

  • ラスベガス中心部のATM独自手数料
  • Wise無料枠超過

が重なっていたようです。

これもまた勉強になりました。

スポーツバー自体は楽しかったものの、サッカーよりボクシングの方が盛り上がっているような、少しアウェーな雰囲気もラスベガスらしい経験でした。

旅はハプニングから始まる

乗り継ぎ、スーツケース、ATM手数料。

初日から予想外の出来事が続きました。

それでも、家族3人で無事にワールドカップを観戦できたとき、

「いよいよ旅が始まった。」

そんな実感が湧いてきました。

今振り返ると、旅の思い出は絶景だけではありません。

予定どおりにいかなかったことや、その場で工夫しながら乗り越えた出来事も、時間が経つほど印象深く残っています。

それもまた、自由旅行ならではの醍醐味なのかもしれません。

💡 Wise Journey Tip

アメリカで国内線へ乗り継ぐ場合は、乗り継ぎ時間に余裕を持つことをおすすめします。

また、TSAによる荷物検査でスーツケースが開けられることもあります。

壊れにくいスーツケースを選ぶことと、万が一に備えて荷物を整理しておくと安心です。
スーツケース用ベルトもあると心強いかもしれません。


次回予告

次回はいよいよラスベガス2日目。

念願だったステーキランチ、シルク・ドゥ・ソレイユ「Michael Jackson ONE」、そして翌朝、レンタカーを借りてセドナへ向かうまでをご紹介します。

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