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第5回|ラスベガスからセドナへ。480kmのドライブと、もう一度行きたい場所

今回のシリーズ、5日目にして、ようやくレンタカーでのグランドサークルの旅が始まります。

ラスベガスからセドナまでは約300マイル(約480km)。

日本でいうと、東京から京都、あるいは大阪近くまで車で走るくらいの距離です。

最初は「そんなに運転するの?」と思いましたが、広大な景色の中を走っていると、不思議と距離の長さはあまり気になりませんでした。

レンタカーを借りるだけでも、意外と時間がかかる

第2回で書いた通り、保険などは事前に登録していました。

それでも当日は、21歳の息子を追加ドライバーとして登録したり、いろいろな確認をしたり。

そして手続きが終わると、

「車は駐車場にあるから自分で探してね」
「ナビはないので、自分のスマホをセットして使ってね」

という感じ。

実際に出発するまでには、まあまあ時間がかかりました。

スマホを車につないでナビ代わりにする設定も、私たち夫婦だけだったら少し苦戦したかもしれません。

そこは息子の勘と手際の良さで、なんとかクリア。

海外でレンタカーを借りる場合は、スマホを車のディスプレイにつなぐ方法なども、事前に少し調べておくと安心だと思います。

「本当にこれでいいの?」アメリカのレンタカー

今回驚いたことの一つが、レンタカーの貸し出しと返却のあっさりさでした。

日本では、借りる前にスタッフと一緒に車を一周して、傷などを確認することが多いと思います。

ところが今回は、貸し出し時も返却時も、ほとんど確認なし。

「本当にこれで終わり?」

と拍子抜けするくらいでした。

もちろん会社や営業所によって違うのでしょうが、少なくとも今回のレンタカーでは、日本ほど細かく一緒に確認するという感じではありませんでした。

それでも万が一に備えて、借りる前に車全体の写真や動画を撮っておけば安心だったと思います。

……これは後から気づいたことで、私たちはやっていません。

次回は忘れずにやろうと思います。

まずは水を買いにTargetへ

事前に調べたところ、真夏のアリゾナを車で走るなら、十分な水を持っておいたほうがいいとのこと。

そこで、まずはラスベガス市内のTargetへ向かいました。

ところが、ここで思わぬ落とし穴が。

「ちょっと買い物をするだけだから」と気軽に駐車場へ入ったのですが、駐車するにはQRコードを読み取り、車の情報を登録する必要がありました。

さらに、買い物をした後はレジで駐車料金の割引手続きを受ける仕組み。

問題は、登録に携帯電話番号によるSMS認証が必要だったことです。

日本の電話番号ではうまく認証できず、私たちはかなり手間取ってしまいました。

結局、店内でリーダー格の女性スタッフがマネージャーに連絡し、さらにマネージャーから駐車場の管理会社へ連絡。

駐車違反にならないよう手配してもらうことになりました。

「スーパーで水を買いたいだけなのに、こんなに大変なの?」

と、日本との違いにびっくり。

ちなみに帰りに立ち寄った別のスーパーでは、このような面倒な手続きはありませんでした。

どうやら今回利用したTargetが街中にあり、駐車場の管理が厳しい場所だったようです。

また、旅の途中で何度もガソリンスタンドに立ち寄りましたが、アメリカのガソリンスタンドには売店が併設されているところが多く、水や飲み物はその都度補給できました。

結果的には、最初から1週間分の水を買い込む必要はありませんでした。

いよいよセドナへ

ランチはTaco Bellで軽く済ませ、セドナへ向かってひたすらドライブ。

ところが、セドナが近づいてきたところで、突然スコールのような激しい雨が降ってきました。

実はこの時初めて知ったのですが、7月のアリゾナは**モンスーン(Monsoon)**の季節。

セドナやグランドキャニオン周辺でも、特に午後から夕方にかけて雷雨になることがあります。

「このまま雨が止まなかったら、今日の予定はどうしよう?」

セドナ到着後に予定していた場所を翌朝に回せないか、グランドキャニオンへの出発をどう調整するか。

車の中でChatGPTと相談しながら、いくつか代替プランを考えていました。

幸い、セドナに近づく頃には雨も上がりました。

そして――。

目の前に突然現れた赤い岩山。

車内から写真を撮ってChatGPTに送り、

「正面に見えている岩は何?」

と聞いてみると、Cathedral Rock(カテドラルロック)を横から見た姿である可能性が高い、とのこと。

「いよいよセドナに来た!」

と、一気に気持ちが盛り上がりました。

もう一度行きたい場所、セドナ

今回の旅を振り返って、

「もう一度行きたい」

と一番強く思う場所が、セドナです。

セドナはよく「パワースポット」と呼ばれます。

もちろん、科学的に証明された特別なエネルギーがある、という意味ではありません。

ただ、この土地には「ボルテックス(Vortex)」と呼ばれる場所があり、そこで心が落ち着いたり、インスピレーションを感じたり、瞑想が深まったりすると感じる人も多いそうです。

実際に行ってみると、その感覚が少し分かる気がしました。

日常ではまず見ることのない巨大な赤い岩山に囲まれているのに、不思議と圧迫感がありません。

むしろ、なんともいえず癒やされる。

セドナにいる間、いつもより深く呼吸ができていたような気さえしました。

今回訪れたグランドサークルの中では、女性一人でも比較的訪れやすそうだと感じたのもセドナです。

Airport Mesaで、ただ景色を眺める

到着後に向かったのは、夕方からサンセット前がおすすめと聞いていたAirport Mesa

セドナの街と赤い岩山を一望できる場所です。

ここは、本当に何時間でも座っていたくなるような場所でした。

裸足になって、地面から何かを感じ取るように静かに過ごしている人もいました。

少し前まで降っていた雨のおかげなのか、赤い岩肌の色がいっそう鮮やかに見え、空気も澄んでいるように感じました。

「パワースポット」と言われるかどうかは別としても、

ただここに座って景色を見ていたい。

そう思わせる場所でした。

絶景を眺めながらの夕食

夕食は、宿泊したSky Ranch Lodgeから歩いて行けるMesa Grill Sedonaへ。

このレストランも、ぜひもう一度行きたい場所です。

セドナの絶景を眺めながらの食事は格別。

ステーキもサーモンも美味しく、アリゾナのクラフトビールも楽しみました。

長いドライブを終え、目の前にはセドナの赤い岩山。

「ここまで来たんだなあ」

と、ようやく実感した夜でした。

翌朝、まさかの山火事

翌朝は、朝のうちが涼しく、駐車場も比較的空いているというBoynton Canyonへ。

自然の音に耳を傾けながら、静かな時間を過ごせる場所と聞いていて、とても楽しみにしていました。

ところが到着してみると――

山火事の影響で閉鎖。

これは本当に残念でした。

自然が相手なので、仕方ありません。

予定を変更して、その後はBell Rockへ。

朝とはいえ、すでにかなり暑くなってきていたので、私たちはほんの少し登ったところで断念しました。

夏休みシーズンだったこともあり、アメリカ人の家族旅行らしい人たちもたくさん見かけました。

印象に残ったのが、お父さんだけが水などが入っていると思われる大きなリュックを背負い、ママと子どもたちは身軽に登っていく家族。

なんだか微笑ましい光景でした。

とはいえ、夏のセドナは本当に暑い。

ハイキングをするなら、水分を含めてしっかり準備しておく必要があると実感しました。

その後は、

Cathedral Rock

そして、

Chapel of the Holy Cross

を見てホテルへ戻りました。

荷物をまとめて、次の目的地、グランドキャニオンへ向かいます。

セドナに残してきた「心残り」

本当は、セドナでパワーストーンなどのお土産も見てみたいと思っていました。

でも、かなり暑かったこと。

そして、このあとグランドキャニオンまでまだ長いドライブが待っていることを考え、今回はショッピングはゼロ。

今考えると、それが少し心残りです。

Boynton Canyonにも行けなかった。

街のお店もほとんど見られなかった。

もっとゆっくりAirport Mesaに座っていたかった。

だからでしょうか。

今回の旅で、

「もう一度行きたい場所は?」

と聞かれたら、私は迷わず、

「セドナ」

と答えると思います。

行けなかった場所、できなかったことが残っている旅先は、次の旅への理由を残してくれるのかもしれません。

💡 Wise Journey Tip

真夏のグランドサークルをレンタカーで回るなら、水とスマホのナビ環境は出発前に準備しておくと安心です。

レンタカーにナビが付いていないこともあるため、スマホを固定する方法や充電環境を事前に確認しておくのがおすすめ。借りる際には、念のため車体の写真や動画も撮っておくと安心です。

また、7月のセドナ周辺はモンスーンの時期。晴れていても午後に突然激しい雨や雷雨になることがあるので、予定を詰め込みすぎず、天候に合わせて行程を入れ替えられる余裕を持っておくとよいと思います。

次回予告

次回はいよいよグランドキャニオンへ。

道中パブによってワールドカップサッカー観戦。意気揚々と向かったグランドキャニオンで、まさかの試練が!

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