アンテロープキャニオンへ|時差に翻弄された大慌てのドライブ
旅も中盤にさしかかりました。
思った以上に移動に時間がかかり、それぞれの目的地での滞在時間は短め。
あっという間にグランドキャニオンともお別れです。
そしてこの日は、いよいよ旅のハイライトの一つ。
正午から、事前に予約していたアンテロープキャニオンのツアーです。
「iPhoneの時間が1時間進んでる!」
余裕を持ってグランドキャニオンを出発し、アンテロープキャニオンへ。
途中、ドライブインでナバホのお土産などをのぞきながら、ここまでは順調でした。
ところが突然、事件が起こります。
「iPhoneの時間が1時間進んでる!」
えっ?
グランドキャニオンとアンテロープキャニオンには時差があるの?
夏時間を採用している? していない?
もう頭の中は大混乱。
それまでゆっくり安全運転していた次男から夫へ運転を交代。
「とにかく急いで!」
と、夫に最速のドライブをお願いしました。
というのも、アンテロープキャニオンのツアー会社からは、
「遅刻厳禁」
「ツアー開始前には必ず到着すること」
「遅れると参加できない場合がある」
という厳しいメッセージを何度も受け取っていたからです。
もともと1時間程度の余裕を持って出発していましたが、本当に1時間の時差があるならギリギリ。
もう、ドキドキのドライブです。
走りながらいろいろ検索していると、
「やっぱり時差はないんじゃない?」
とも思えてきます。
ところが、それぞれの携帯が示す時間が違っていて、どれが本当なのか分からない。
ツアー会社に電話しようにも、唯一普通に通話できる夫の携帯はナビとして車につながっている。
一度車を止めて電話する時間的も余裕もなく、完全にパニック(笑)。
結局、そのまま頑張って走りました。
ツアー会社の駐車場に着いたとき、私たちが信じていた時計では開始10分前。
夫が車を停めている間に、
「とにかく走って!」
と次男を先にカウンターへ全速力で走らせ、私も後を追います。
なんとか駆け込みセーフ!
……と思ったら。
カウンターにいたナバホ族のお姉さんは、
「あら、そんなに急いでどうしたの〜?」
という感じの表情。
そうです。
私たち、1時間早く到着していました。
アリゾナの「時間」には要注意
何事もなかったので、今となっては笑い話です。
でも今回の旅行のアレンジで、一番反省したことの一つがこれでした。
アメリカ国内を車で移動するときは、目的地の時刻を事前にしっかり確認しておくこと。
特にアリゾナ周辺は少し複雑です。
アリゾナ州の大部分はサマータイムを採用していませんが、ナバホ・ネイションではサマータイムを採用しています。
そのため、場所やスマートフォンの位置情報によっては、表示される時刻が変わることがあります。
「スマホが自動的に合わせてくれるから大丈夫」
と思い込まないほうがよさそうです。
空いた1時間で、もう一つの懸案事項を解決
さて、思いがけず1時間の待ち時間ができました。
気を取り直して、ずっと気になっていた次の問題に取りかかることに。
第3回で、サンフランシスコでの乗り継ぎに失敗し、予定していたラスベガス行きの便に乗れなかった話を書きました。
実は帰りのフライトは、
ラスベガス → ロサンゼルス → 日本
というルート。
しかも、ロサンゼルスでの乗り継ぎ時間は、行きのサンフランシスコよりさらに短く、1時間を切っていました。
Unitedが提示した乗り継ぎ便だったので、予約したときには疑問すら持たなかったのですが、行きの経験ですっかり不安に。
「ラスベガスからの便を一本早くできないか、聞いてみよう」
ということになり、我が家で一番英語のできる次男にUnitedへ電話してもらいました。
意外にも担当者とはすぐにつながったのですが、ここからが長かった……。
3人分の予約情報を伝え、事情を説明し、変更できる便や追加料金など、さまざまな選択肢を検討。
結局、変更するにはかなりの追加料金やマイルが必要になることが分かりました。
一方、航空会社側の遅延などで当日乗り継げなかった場合には、その後の便を案内してもらえるとのこと。
万が一、帰国が1日延びても、まあ何とかなる。
そう腹をくくり、結局フライトは変更しないことにしました。
結果的には、ロサンゼルスでUnitedの国内線から国際線への移動は思ったよりスムーズ。
荷物もそのまま最終目的地まで預けることができ、無事に日本まで帰ってくることができました。
いよいよ、アンテロープキャニオンへ
朝から大騒ぎの一日でしたが、ようやくアンテロープキャニオンのツアーです。
ツアーは1時間弱。
砂岩の狭い隙間に差し込む光が、岩肌に幻想的な陰影を作り出します。
パソコンの壁紙か、どこかで見たことがあるような風景なのに、実際にその中に立ってみると、
「ここ、本当に地球?」
と思うような不思議な空間でした。
今回のグランドサークルの旅では、「アメリカは広い!」と感じるだろうとは予想していました。
でも実際に旅をしてみると、それ以上に、
「同じ地球に、こんな場所があるんだ」
と思うことが何度もありました。
そして、この地球には、私がまだ知らない場所がたくさんある。
元気なうちに、もっといろいろな場所へ行ってみたい。
そんな気持ちにもなりました。
もちろん、世界中の名所すべてに行けるわけではありません。
写真や映像で見たほうが、その場所の全体像がよく分かることだってあると思います。
それでも、その場所まで自分で行って、空気や匂いを感じる。
ガイドさんの話を聞いたり、たまたま居合わせた旅人と言葉を交わしたりする。
そこで自分が何を感じたかまで含めて、旅なのだと思います。
そして面白いことに、旅の最中は次の予定や移動のことで頭がいっぱい。
そのときに感じたことが、本当に大切な思い出として蘇ってくるのは、むしろ帰ってきてからなのかもしれません。
こうしてブログを書きながら、
「あのとき、こんなことを感じていたんだな」
と改めて思い出しています。
これも旅の楽しみの一つなのかもしれません。
知らなかった街、Page
無事にアンテロープキャニオンのツアーを終え、この日もワールドカップの試合があったので、ランチを兼ねて近くのバーへ。
延長戦が見られるかなと思っていたら、アルゼンチンが終盤に2点を奪ってイングランドに2対1で逆転勝ち。試合はそのまま終了しました。
サッカーはあまり見られませんでしたが、こちらのランチもとてもおいしかったです。
この街の名前は、Page(ページ)。
私は今回の旅行を計画するまで、名前すら知りませんでした。
もともとはダム建設に伴って作られた街ですが、今ではアンテロープキャニオン、ホースシューベンド、レイクパウエルなど、世界的な絶景への拠点となっています。
比較的手頃なチェーンホテルも多く、街全体がきれいで落ち着いている印象でした。
夕方にはスーパーの駐車場の横で、地元の高校生らしき若者たちがギターを弾きながら歌っていました。
そんな何気ない光景も、旅先ではなぜか心に残ります。
💡 Wise Journey Tip
アリゾナをドライブするときは、「時差」と「サマータイム」に要注意。
アリゾナ州の大部分はサマータイムを採用していませんが、ナバホ・ネイションでは採用しているため、場所によってスマートフォンの表示時刻が変わることがあります。
時間厳守のツアーを予約している場合は、スマホの自動設定だけに頼らず、予約先が指定している現地時間を前日までに確認しておくのがおすすめです。
特にアンテロープキャニオンのような事前予約制のツアーでは、集合時間とタイムゾーンを予約確認メールでチェックしておくと安心です。
次回、期待以上だった絶景へ。今ではこのブログのカバー写真
さて、この日の後半。
当初は私のレーダーにまったく入っていなかった、もう一つの場所へ向かいました。
今回のブログ「Wise Journey Life」のカバー写真に使っている場所です。
アンテロープキャニオンとはまた違うスケールの絶景が待っていました。
長くなりましたので、その話は次回に。
